羽田ロイヤルパークホテル

9月の連休ロンドンを旅しました。
おりもおり、地下鉄でテロ騒ぎなんかもあったりして、一昔、いやふた昔前なら旅行キャンセルなんてことも真剣に討議されたんでしょうが、テロ直後なら却って、警備も万全では?
なんてむきもあり、予定通り旅行は決行することに。

で、ダブルパンチ(というか正確にはテロより前に発生してたんですが)日本に台風直撃です。国際線は国内線に比べたら台風影響は少ないとはいえ、空港に行けなかったら一大事。
なんせ空港に6時代につかなきゃ行けなかったんで、電車でも止まった日には目もあてられません。

というわけで前日の夜に空港のホテルをとってしまいました。羽田ロイヤルパークホテル。
国際線ターミナル直結です。

が、すんごいわかりにくいのよね。ホテルの案内もろくにないし。
出発カウンターLの奥にあります。

ホテル自体は大変素敵でよいホテル。
お部屋も綺麗だし
部屋から飛行機も見えちゃって旅気分が高まるというものです。


ホテルのレストランも夕食コースで三千円代でしたので、良心的では。私は食べませんでしたけど空港のレストランも高いですし、空港内よりガサガサしてません。宿泊しなくても食事で利用するのもありだと思います。

宿泊して、いろいろ買い忘れたものをあれこれ空港内で買ったりしたおかげで羽田国際線ターミナルに、詳しくなりました。いやいや大きくなったもんだ。大昔台北に行った時は、その昔の石垣島の空港をほうふつとさせるくらいのしょぼさで免税品なんて夢のまて夢、だったんですけどね。
ま、詳しくなったところで次いつ使うかわからないので、無駄な知識が増えただけかもしれません。

今日のBGM
Lullabye(good night my angel)
Billy Joel

ちょいな人々

ちょいな人々

「ちょい」悪ならず「ちょいださ」な親父たちが、20台の小娘に「ちょちょいのちょい」としてやられる話から
星新一ばりの、近未来に起こりそうなシニカルなものまで、軽妙でにやりと笑わせられるけど
案外辛辣な短編集です。

もともとこの作家がコピーライターだったこともあり、雑誌内のキャッチや、企業内のプレゼン場面などなかなか
リアルで、そこもまた笑いを誘われます。

さらっと読めるけどただの「軽いだけ」の作品ではなくおすすめです

今日のBGM
レ・シルフィード~華麗なる大円舞曲(ショパン~ダグラス編)



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売れる小説の書き方

売れる小説の書き方

エンジン01という日本文化のさらなる深まりと広がりを目的に参集したボランティア集団 が
主催したパネルディスカッションを本にしたものです。
ここに参加している著名人の名簿が後ろにあったのですが
日本文化の深まりというよりは、超高級フランス料理屋さんなんかに集まって
うっすいうんちくを語っていそうな輩もちらほら。

とはいえ、日本文化という言葉に引っ張られ、すごい仰々しいことを
してしまったら、日本中の誰もついていけないでしょうから、そういう意味では
ちょどよいハードル具合なのかもです。

そもそも売れる小説の書き方、なんてあるはずもない。
この本を手に取った人々も別にタイトル通りの内容を期待するはずも
なく、ある意味予想通り、タイトルにそぐわない、売れるまでは大変ですよ
という話が展開されています。
今時作家になって一発あててやろうなんて人そうそういないでしょ、と
思っていたのですが、意外といるのね、ということもわかりますし
世の中に小説を出していくための作家と編集者の葛藤ぶりもわかります。

中園さんが「私のようなふざけた作品を書いているようなものに言われたくはないだろうが」
といったような前置きを置いて、TVドラマが薄っぺらになっている様子を批判しています。
確かにおまえにいわれたかないよという気もしないではないですが
でも彼女がこの本で指摘している、TV業界の在り方についての疑問は
ものすごくまっとうで、今不振となっている地上波TV界の課題をずばりついています。

パネルディスカッションをまとめた「だけ」で格段加筆もないので
ボリュームも薄く、あっという間に読める本です。
また格段特別感あふれるエピソードが紹介されているわけでもありません。
が、4人とも世の中の記憶に残り続けるために、それなりのポリシーや哲学をもって
苦しんで粘って・・・少なくとも粘ろうともがいて、作品を出していることが
よくわかります。プロフェッショナルの世界において、苦労や苦悩が
ないはずもなく、まっとうで地味な努力があって成り立っている
というごく当たり前のことを、今一度ライトに振り返れるそんな本です。

ちなみにアマゾンで、この本相当酷評されてました。
私は図書館で借りたんで、お値段についての恨み節はいっさいないわけですが
お金払ってる人にはさらっと読めるこの軽さが逆に不満を生じさせてしまうかもですね。

今日のBGM
The Red Plains
Bruce Hornsby&The Range

チェコフィル わが祖国

チェコフィル来日公演に行ってきました
東京公演はドボルザークのチェロ協奏曲、アリス 紗良 オットーの皇帝と超魅力的なのですが
平日だといける自信なし、ということで日曜の公演を選択。

チェコフィルでスメタナ わが祖国ってべたすぎやしないかいという
不安もありましたが、否、素晴らしかったです。
もう冒頭のハープを聞いただけでなんでか知らんが涙が出てしまいました
弦も金管も木管もなにもかも、とにかく隅々まですばらしい。

欲をいえば当初の予定通り休憩なしで一気に聞かせてほしかったけど
指揮者のペトルアルトリヒテルの疲労困憊な様子をみたらしょうがないかなあという
気もしました。

アンコールのドボルザークは5月末に亡くなったチェコフィルの首席指揮者イルジー
ピロフラーヴェクに捧げられていました。
これも陳腐な表現ですが心にしみいる美しさ。
イルジーの弟子のフルシャの演奏は都響とプラハフィルで聴きましたが
師匠の指揮は聞けずじまい。この素晴らしいオケとチェコのオケを引っ張ってきた
優秀な指揮者とのコラボを、聴いてみたかった気もしますが、でも今回の演奏でも
十分満足、です


ル・コルビジェ展

コルビジェ展

アルチンボルド展と同時に開かれていたのはコルビジェ展
アルチンボルド展のチケットをいただいたとき、おっ、コルビジェ展も見られるじゃんと浮き立ちました。

コルビジェの建物をちゃんと見て体験できているのはこの西洋美術館のみ
あとはパリの建築博物館で、アパートの再現を見ただけ。でもこのアパートがめちゃくちゃかっこよくて、うわあいいなと、記憶に残ったのでした

さて、でこのコルビジェ展ですが、生原画を見られるかと思いきやそうではなく
そこはちょっとがっかり。
でも西洋美術館ができるまでの足取りを追うことができます

ネットはもちろん、FAXすらなかった時代に、結構な数の図面をやりとりしている様子がわかります。
建築についてはド素人ですから、この図面のやりとりを見ても何がどう変わっていったのかよく
読み取れないところもありましたが、どうやらいろいろ妥協をよぎなくされたところがあるように
読み取りました

彼の思惑はさておいて、西洋美術館は実に見やすく居心地がよく
展示物と建物とのバランスがいい美術館だと思います。
美術館において光の入れ方や建物の素材、構成にこっていくことは
今や当たり前になりつつありますが、彼の建物はそのはしり、ではないかと思います。

素敵な建物を、いろいろ不便だったあの頃に、残してくれた建築家と、これを実現させた
日本の裏方の皆様にあらためて感謝したくなる展覧会でした。

今日のBGM
Trouble in Paradise
Huey Lewis and The News

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