ボヴァリー夫人

読書必勝法で紹介されていたボヴァリー夫人。
これは一度読んでみるべし、とさっそく図書館で借りてみました。

私はフランス文学科卒のくせして
フランス文学アレルギー。
フランス文学といえば、小難しくて気取っていて
手に取るにはあまりにハードルが高い、気がしていて
今までほとんど日本語であれ、フランス語であれ
読むことはありませんでした。

しかし清水義範氏著作の読書必勝法の紹介文で
ボヴァリー夫人については案外下世話な小説のように思われ
しかし下世話なテーマの割には、描写は繊細にて美しい表現の
連続のようで・・・。

文章表現の美しさと、ストーリーのしょうもなさ
そのアンバランスさを味わいたく、長年踏み込むことのなかった
フランス文学の世界に足を踏み入れたのでありました。

一言で表現しちゃうと、それなりの美貌で男を魅了できる
ボヴァリー夫人が、平凡な生活に行き詰まりを感じ
退廃的な不倫と身の丈を超えた浪費に身を投じ
最後は、自殺まで追い込まれるそんな物語。
そんな中、ボヴァリー夫は夫人を最後まで愛し、夫人の
裏切りを死後知ってショックのあまりに病死するわけですが
夫の死は最後の数ページにまとめて語られるだけなのも
またなんとも哀れというかなんというか。

いやいや読んでみて、その主人公の生き様の軽さに唖然。
一般庶民であってもそこそこ豊かな生活ができ、かつ
あらゆる可能性を自らの責任のもとまっとうできる近現代の
女性には想像しがたい、めぐりあう人(≒男性)によって
自分の人生が決まってしまうそんな妄想は、ただただ
おろかにしか見えないわけですが、その当時の女性は
結構身につまされる話であったのかもわかりません。

で、私がこの作品を読んで得た結論は
美貌を持つということは必ずしも得とは限らない。

私がこの作品を読んで感じたのはこの一言に尽きるかな。
美人は得である、というのは誰しもが否定しない価値観だと
思うんだけど、もしボヴァリー夫人が、本人は不倫願望に
みちみちあふれていたとしても、さほど目だつ容姿でもなく
地味な女だったら、こんなことにはなってなかったと思うのよね。
下手にきれいなばっかりに、ろくでもない男にひっかかった、とも
いえるんじゃないかと思うわけです。

そういう意味では、ぱっと目立つ美人に生まれなかった世の中の
大半の女性は、ある意味ラッキーといえるかもわからない。
自分の意思であらゆることをコントロールできる可能性も高い
ってことだから。

この作品の感想として間違った感想かもしれないですけど
それが私のボヴァリー夫人に対して抱いた感想です。

今日のBGM
ChaNge the WoRLd
Michi

声質がなんだか竹内まりあさんに似てますね~。
今流行の「カラオケでは上手かもわからないが、
個性なし」のヒットメーカーと一味違う作品です。
ただ・・・ちょっと軽すぎるかなあ。
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