読書は人をつくる

ちょっと古い話題になって恐縮ですが
読書教養講座、と銘打った興味深い記事が出てました。

どうやら西南学院大で実施された講演を書き起こして
記事にした模様。

講演者は資生堂の福原義春さんと作家の阿部和重さん。

福原さんはものすごい読書家で有名な方。本についての著書まで
あげられている方です。
資生堂の会長といえばそれは忙しいと思うんですよ。
第一福原さんくらい有名な方ならあちこちから引っ張りだこでしょう。
本当に本が好きで、本から学んでいる人なのだ、ということがよくわかる
名講演をされた模様です。

本を通して、短い人生の中ではとても考えることも体験することも
できない知性に触れ、偉人達の高い境地を知ることができる。
書物には時代を超える地の連鎖を作り出す力があるのだと思います。

教養=知識というのも誤解です。知識や経験を糧にして全人的に
どんな存在になれるか、そして、その存在をもって、他者にどう影響する
ことができるのか。それが教養の本質なのだと私は考えています。


深いなあ。企業でそれなりに追われる生活をおそらくは送ってこられているで
あろうかたからこういう言葉が出るとは。
資生堂が他の化粧品メーカーとはどこか一味違うブランドイメージを
つくり、維持しているのはこういう深い洞察力のある経営者がいるからなのかも
わかりません。
そしてそういう洞察力が読書によって培われているのだとしたら、本を
読むってすごいことなんじゃないですか。

一方阿部さんは本の中の作られた世界、虚構性について語ります。


教訓とか人間としてのあるべき姿を描くことだけが小説の可能性ではなく
文学作品はいろんな可能性を備えている。表現形式上のルールや作為性といった
ことが知識として頭に入っていれば、フィクションの人工性というもの、高度に
テクニカルなものに感動することができます。


この文章だけではいまいちわかりにくいかもですが阿部さんと対談をおこなった
西村将准教授がこう語ります。

阿部さんの作品を読んでいると、虚構という元来役に立たないものが、逆説的に
人間生に役立っている、そんな印象をうけます。


知らなかった世界に刺激をうけ、考えたことがない考えに自らの意見を重ね合わせて思考を
深め、さらに作られた世界に入り込み、感情移入ができる。
本ってやつは本当に奥が深いね。

今日のBGM
光と風の四季
アンサンブル・デ・ヴォワィヤージュ

小さな旅のテーマ曲。
のどかで心表れるたびの様子が目に浮かぶ
一曲。


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