三谷幸喜 ありふれた生活8 復活の日

ありふれた生活 復活の日
とにかく私は三谷幸喜氏の本がすごく好き。
この朝日新聞の連載についても
本がまとまったら即買い、くらいの勢いで
毎回買ってます。

今回もいつものごとく相当に楽しめる本でした。

一番笑ったのはこのくだりですね

久々に会った相手が太っていた時、「太った?」と聴く皆さん。
太った側はどう答えたらいいのですか。
あなたたちが求めているのは何なのですか?
「うわっ、本当だ。気がつかなかった!
ありがとうございます」と感謝すればいいのですか?


こういうねえ、誰しもが確かに!と膝を打つ
でも少々卑屈なこの表現!
これこそ三谷氏の真骨頂ですよ。

ただもちろんこういう卑屈節だけでなく、
彼の自らの職業に対する真摯な姿勢が見て取れるのも
このエッセーの醍醐味。

今回!だったのは、三谷氏の向田邦子評。

「阿修羅のごとく」という連続ドラマは僕からすれば
神様が書いたシナリオである。どの登場人物も
言っていることと思っていることが違う。
僕の理想。
なぜならば僕らは普段そうやって生きているから。

何がすごいかって僕レベルの脚本家はそれぞれの
キャラクターの個性を表す時に、どうしても台詞に
頼ってしまう。その人がどんな喋り方をするかで
個性を出そうとする。よく喋る人、無口な人、まわりくどい
言い回しを好む人 などなど。実際はそこまで単純では
ないのだけれど、まあそんな感じ。
だからどうしても台詞が多くなる。
向田さんは違う。台詞量はむしろ少ない。
その代わり行動でキャラを表現する。


なるほど、そうか、そうだったのか、という
分析ですね。

こういう鋭い分析も三谷氏のエッセーのすばらしさ。
続編が今から楽しみです。

今日のBGM
Attitude Adjustment
Aerosmith

暑苦しいっちゃあ実に暑苦しい。
でもこの暑苦しさは嫌いじゃないんだよな。
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