文学賞メッタ斬り リターンズ

文学賞メッタぎり

石原慎太郎を読んでみたの次に手を伸ばしてみたのがこちらの本。
本来は順番が逆、でしょうし、リターンズ、となってるくらいですから、そもそも最初から読めよって
話ですが、固いこと言うなかれ。
冒頭にある芥川賞を取り損ねた(?)島田雅彦氏も交えた対談が面白すぎておきて破りな順番で
読んでしまったのであります。

私は豊﨑氏、大森氏、そして島田氏に比べたらきわめて軟弱な読者で
それこそ3氏が推す作品はもしかしたら難解すぎて読み切れないのかもわかりません。
やはり筋が明確にあるほうがいいし、文章も簡潔に越したことはない。
でも単純で楽しくて明快なだけなものにあふれるのも、なんというか文化程度を低くする
気もします。

多く売れる、ということは決して簡単なことではなくそれを成し遂げていること自体は
評価されてしかるべきだけど、売れているだけで評価されるのはどうなのだ、というところと
文学は、多くの人にわかりやすい、というだけで評価しちゃだめでしょ、深みや何より
基本の文章力があってこそ。そんなの当たりまえじゃんって話ですが当たり前のことが
意外と当たり前でなくなっているのが昨今の世の中。

ま、歌手を名乗ってるのに音痴だったり、声が出てなかったり
いつも同じパターンの楽曲出してもまったく恥じ入る様子がなかったり
していますもんね。文学もいわんやをや、なんでしょうね。

ま、そういう思いを「歯に衣きせず」とはまさにこういうこと、という
きりっぷりで著者の2人がばっさばっさと斬っていく1冊です。
まあ私からすると読んだことのない本ばかりの評論を読むのはものによっては
つらいものもありましたが、それでも「なぜ評価するか」「なぜしないのか」が
ロジカルにかつ辛辣に、つまりは明確に書かれていたので面白く読めました。

ほかの「メッタ斬り」シリーズも読んでみようと思います

今日のBGM
Hip To Be Square
Huey Lewis and The News




スポンサーサイト
コメント
コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する