向田邦子のせりふ観

男どき女どきを読んでいたら私の本にはいろいろなおまけがついていて。
向田さんが映画雑誌の編集をやられていた時代の編集後記や、その当時の映画の
ファッションからの向田さんのファッション観、若さだけで勝負できない30すぎてからの
本当の女の美しさ、などなどさすがな感覚と文章力にただただ脱帽。
そして、ああやっぱりあそこまでのドラマが描けるのは相当量の映画を見てきている
ことも大きいんだという思いも強くなりました。

で、向田ドラマの神髄を自ら公開している一文を発見。

これはあくまで理想なのですがこうありたいという私なりの考えを述べてみますと
「せりふ」というのはどの一行をとってもその人の全人格であって視聴者が1行しか
きかなくてもその人のいった「せりふ」であるその一言に尽きると思います。

「神は細部に宿りたまう」という言葉が私は好きなんですがこまかなことをよく
覚えている質です。じっさい人が生きていくうえには食べるとか寝るとか
着るとか争うとかお金を払うとかおぞましい具体的なことがあるわけですが
そういう具体的なことを通じて、人間の喜怒哀楽を表現していく
そういうタイプのような気がします。そしてその土台の上にせりふを
考えているわけです


こんなに有言実行な脚本家っているかしら。
うん、そう向田さんの脚本はまさに作家がいう通りの
脚本だと思います。

主人公の口癖、表現、言葉で
はっとするドラマも面白いし好きだけど
味わい、余情を楽しむドラマは捨てがたい。
捨てがたいけど最近あまりお見かけしないのは残念なかぎりです。

今日のBGM
SHAKE A TAIL FEATHER
Bawdies

とにかくこの人たちの音楽はいちいちかっこいい
いまどきの若者にしちゃあ、昔懐かしなサウンドの
においもするし・・・て書きかけていてなんだかんだで
バンド10周年を去年迎えてるってことは
そこそこベテランなんだよなあ。確かに勢いだけでは
ない作りこまれた音ではあります。でも新鮮。
笑いのセンスもあるしとにかく私の中では今
一番好きな「いまどき」のバンドです。



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