思い出トランプ

思い出トランプ

藤沢周平氏も短編の名手ですが、同じく短編の名手は向田邦子。

この思い出トランプは、小さな「不幸」と「悲劇」と「恐怖」の
オンパレード。ああいい話・・・と感動できるような話ではありません。
でも読んでいやな気持にはならず、ただただ作者の筆の力に読者は
うなるしかない、そんな作品です。

彼女がこの小説で直木賞をとった歳に私も近づきつつあるわけですが
ここまで深いものをどうあがいたって書けそうもありません。
もちろん私は小説家を目指しているわけではないので書けないのは
当然なのですが、こういう小説を書けるだけの観察力や洞察力
創造力はどうあがいてもつきそうもないな、と思うわけです。
ただ単に文章力があるということではない、人間力が小説の行間から
漂ってきてくるのですね。

というわけで、この本をきっかけにしばらく
向田邦子三昧でいってみようかな、ともくろんでおります。

今日のBGM
Watch you step
Anita Baker




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テーマ : 読んだ本 - ジャンル : 本・雑誌

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