開幕ベルは華やかに

開幕ベルは華やかに

有吉佐和子さん最後の長編書きおろし小説。
旅行の合間に一気に読みました。

これを読んだ人は100人が100人みなそう思うでしょうけど
推理物、であり殺人ものでありますが
事件のあらましやトリックそのものよりも、女優のエゴや性、そこに
振り回される演劇業界の裏側、ひとつの劇ができあがっていき
そこに観客が魅せられていくまでのプロセスが読みどころ、の小説です。

それはやはり有吉さんが演劇業界に詳しかったということも
もちろんあるのだけど、彼女の筆の力によるところも大きいわけで、
彼女の作家としての偉大さをつくづく感じいる作品です。

それにしても・・・
向田邦子さんの小説はいまだにいろいろクローズアップされ
特集されることもあるのだけど、有吉さんはその才能の割に
あまりに注目度が減ってやしないだろうか。
晩年の笑っていいともの話ばっかりされるのは、本人もさぞや
くやしかろう。

彼女の作品を読んだことがない方はぜひ、手に取ってほしいです。
圧倒されること、まちがいなしです。
私もすべてを読んだわけではないから、これから少しずつ
読み進めていきたいな、と思っています。


今日のBGM
君は君だよ
SMAP






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テーマ : 読んだ本 - ジャンル : 本・雑誌

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