父のようにはなりたくない

父のようにはなりたくない

タイトルがきっつい割に表紙がなんだかすがすがしいのは
これいかに?
と思って手にとってみました。

少年少女向けかと見まごうような読みやすい文体の小説ですが
これは進研ゼミの保護者向け冊子に連載されていたれっきとした
保護者向け小説です。
ま、そうとは知らずに手にとって、後でそれはわかったのですけどね。

すべて、父を通したわが子の葛藤を通じた成長を描いた小説です。
葛藤といってもものすごい大事件、なわけではなく、事件自体は
ごくごく平凡なものばかり。
でも小さな葛藤や抵抗だからこそ、成長を感じることもあるわけで。

読んでみてつくづく思ったのは、ああもう私は中学生じゃなくなってから
ずいぶんたつんだなあ、という当たり前のこと。
高校・大学時代のことはそれなりに思い出せるのだけど
中学の頃のことはやはりなんだか記憶があいまいになっています。
くだらないことに笑っていたあのころの面白おかしさも
友達とのいさかいで悩んでいたあのどんより感も
リアルにはもう思い出せません。

作者の阿部さんはこの小説を書く際には自分が子供だったころを
思い出した、と言っていますが、私にはそれができそうもないなあ。
これってたぶん自分にこどもがいたら違ったんじゃないかという気もするのです。
こどもを通じて自分との共通性や違いを反芻する作業を世の中の親業をやっていらっしゃる
皆さんはしていらっしゃるのかもですね。
あるいは自分が教師だったりしたら、毎日の仕事を通じてそんな反芻があったのかな。

教師でもなければ親でもない私は、こどもでもなく大人でもない
中学生のころの微妙な気持ちを忘れてしまったみたいで
そうそう、とも、こんな中学生いないよ、とも思えず
ただ、「ああ本人たちはつらいだろうけど、この悩み方や強がり方は
いいなあ、うらやましいなあ」というなんだかまったく違う世界の人を
羨望のまなざしでみているような、そんな不思議な気持ちになりました。


今日のBGM
Brave It Out
Genererations

この人たちがジャニーズ系なのか
沖縄アクターズ系の人なのか
エグザイル関連の人なのか
はたまた韓流?なのか
すっかり見分けられなくなっております。
お若い方々はすぐわかるんでしょうね。
スポンサーサイト

テーマ : 読んだ本 - ジャンル : 本・雑誌

コメント
コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する