贖罪

贖罪

湊かなえさんの作品2冊目。
こちらもまた、アマゾンの書評コーナーでは告白と比較されまくってました。
下手に傑作を書いてしまうと大変だわね・・・。
どこぞのインタビューで彼女が「告白以外の代表作を書くこと」を目標としている
ようなニュアンスのことを言ってるのを目にしましたが、
変な読者からの呪縛にとわられないで書き続けてほしいな、と思います。

さて件の作品ですが、往復書簡より一言で言って「エグい」作品です。
現実離れした事件が次々に起こっていきます。
こんなにこの4人にだけに次々と・・・思いはするものの
軸になっている事件の凄惨さを思うと「あるかもしれない」という
思いも重なり、そこがなんとも言い難い恐ろしさを醸し出すわけです。

ところで。
どこの書評にもあがっていなかったことで私がひっかかったところが
一か所。それはこの小説のキーマンである、ご婦人の描写。
お嬢様ゆえ、贅沢三昧で、人の気持ちに鈍感であくまで自分中心、
若いころの同世代の友達に靴やら衣装やらを買い与えることにも抵抗を感じない
という様子が描かれているんですが、
何と言いますか、こればっかりはあまりにステレオタイプでかつ、ちょっと興ざめ。
確かにエスカレーター式であがってきた私立出身者には、独特の雰囲気と
傍から見たらなんとも言い難い「他への排他感」がにじみ出ているものでしょうが
もっとわかりにくくオブラートに包んでいる(からこそややこしい)ものだと
私は思うんですけどね。

まあそういう難点はあるにせよ、読み応えのあるそら恐ろしい本、であります。

今日のBGM
わるいひと
奇妙礼太郎トラベルスイング楽団

スイングといってるだけにホーンが利いていて
かっこいいです。
うますぎない(失礼ですね)味のあるボーカルも好き。


スポンサーサイト

テーマ : 読んだ本 - ジャンル : 本・雑誌

コメント
コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する