しがみつかない死に方

しがみつかない死に方

香山リカ氏による著作。
最近友人と、老人になったら、有志で同じマンションの別部屋に住んで、
週一度ランチか夕食を共にするってのはどうか?
その夕食に連絡ナシに姿を見せなかったら、合鍵でドアを開けるって
いうルールでお互いの無事を見守ろう・・・なんて話を、不健康に
お酒を呑みつつ話したりしているのですが(ちなみに、実現性0の
プランなんですけどね。マンションを買うお金の話などこれっぽっちも
入っていないわけなんで)やはり心のどこかで、孤独死を恐れている
のは肌感覚で事実な気がします。
本にあるような、孤独死を恐れるあまりにうつ病にまでなるほど
思いつめている人はまだごく一部だとは思いますが。

この本では、孤独死を恐れないための方法論が書いてあるわけではありません。
また孤独死に至らないための、防御策が書かれているわけでもありません。
急に一人暮らしのお宅で亡くなった方の事例や
一人暮らしが年齢問わず増えている中で遺品整理という事業が存在していたり
という、「死」に対する「恐れ方」が変わっている中での人々の変化が
書き綴られており、新書というよりはほぼエッセーに近いような。

著者が精神科医であり、まがりなりに新書というカテゴリーで出していることを
鑑みるともっとロジカルに、専門的に書いてほしいと考えるむきもあるでしょうが
さほど、もしや一人で誰にも看取られずに死んでいくのかも?という問題に対して
深刻に悩んでいるわけでもないけど、ちょっと頭をかすめてる私程度の問題意識の
読者には、「へー、そういう事例もあるの」「へー、そんな事業があるんだ。いよいよ
問題に直面したらちょっと利用してみよう」ぐらいの軽い感想で読み進められる
のでちょうどよいトーンである気もします。

死を恐れるな、といって恐れられないでいられるほど人間は達観していないし
死を恐れるがあまりに、今まで気づいてきた生き方や暮らし方を変えてしまうのも
なんだかナンセンス。
死ぬことばかり考えて生きるのも嫌だけど、時にふっとどう死ぬかを考えるのも
そろそろ人生折り返し地点をいこうとしている身には必要なことだと思います。
そんな潜在意識がこの本を手にとらせたのかもしれません。

今日のBGM
maximum the hormone
マキシマム ザ ホルモン

PVの最初に
今時の、いいこといってます感あふれた
歌詞&あまっちょろーいメロディーを
思いっきり皮肉ってるのがなかなか素敵。
サウンドも今時ここまで激しくやってくれるのは
なかなか立派。かっこいいぞ!
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テーマ : 読んだ本の感想等 - ジャンル : 小説・文学

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