テレビの罠

テレビの罠

副題がコイズミ現象を読みとくとあるくらいですから、それなりに昔に書かれた本であるのは
自明ですね。小泉さんは総理はおろか、政界から引退し、自民から民主に政権交代したのですから
隔世の感ありです。

小泉政権はTVが産んだという論調自体は珍しくもなんともなく、
ワイドショー政権なんて揶揄も珍しくないわけで。

しかし、実際メディアにいる側はそんな自覚はなく、事実を視聴者にわかりやすく
伝えたり、あるいは皮肉をこめて伝えていたつもりなのに視聴者は皮肉とは
思わず受け取っているという状況をまず著者は指摘します。
そして報道側は庶民の味方で、庶民の目線でとらえることこそが、必要である
という使命感で報道をしていたはずが、

いまや庶民的に見えることは「私と同じだ」と人々の不安を打ち消し共感を
呼び起こす手段になりえない


状況が生まれ

むしろ自分とは別世界に住むはずの「セレブ」のほうがそれを見る人に
「私までそうなったみたい」と幻想を持たせてくれ安心感を生んでくれるのだ。
人々の心の内にある不安は「共感」ではなく「幻想」を持ってしか帳消しに
できないほど大きくなっていたということだ


と彼女は分析しています。

おっそろしーなーと思ったのは、

この分析がどれほど妥当かはともかくとして、これからさらにこの状況が進めば
次ぎは困窮者へのいたわりの衣をまとってくるであろう、という分析が佐藤優氏によれば
あると紹介し

佐藤氏の仮説に従えば今回の選挙で「負け組」に転じた民主党が自らへの「やさしさ」
「いたわり」を求めてファシズム体制の成立への片棒を進んで担いでいるようにみえなくも
ない。万が一そうだとすれば状況はより深刻だ


という一文が続いていること。
実際民主は弱者に冷たいと自民の政策を糾弾し、政権交代を実現・・・。

この後政界はどうなるのか。また自民に傾くのか。
それとも。。。

今日のBGM
Grungle Earth
やくしまるえつことdvd

この手の作品はどうやって
誰が作曲しているんだろう?
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