90ミニッツ

90ミニッツ

笑いの大学という傑作を産んだ三谷幸喜×西村雅彦×近藤芳正が贈る
三谷幸喜生誕50周年の最後を飾る話題の作品。
まさか当たるまいと半分あきらめながら、申し込んだらまさかの当選。
パルコ劇場までプラチナチケット握り締めみてきました。

笑いの大学の印象が強すぎて勝手に喜劇と思い込み
爆笑する心つもりで劇場まで出向いたのですが
同行の友人曰く「どうやら結構深刻なテーマらしいよ?」
国民の映画も深刻だったけど、でも深刻ながらも合間は
ちゃんと笑わせる構成だったしなあ、と思っていざ観劇してみたら。

こ、これは・・・重い、重すぎる。
もちろん、深刻なやりとりの合間に三谷さんらしい、シニカルな笑いも
あるにはあるのですが、基本は90分息詰まるせりふのやりとりに終始。

病院の医者と患者の父親とのやりとり、かつ、相当特殊なシチュエーションが
想定されているので、自分が同じような状況下に置かれることはちょっと
考えにくいのですが、時間がたつにつれて、きれいごと、建前の裏にある
本音、自分を窮地に落とさないための防衛本能、ぎりぎりのところで
出てくる良心の呵責・・・せりふの奥底にあるこういった登場人物の
錯綜する思いは、日々の自分の仕事に重なる部分もあり、見ていてなんだか
ちょっとしんどい思いが交錯しました。

結末については、うーん、現実それはありえないだろう、という
結末だったけど、この劇は難しい決断を迫られたときに
人間の心の中にうずまく感情こそが、重要であり、結末がどうなのかは
二の次、の気もしました。
もっとも一緒に観劇した友人が「ああであってほしいという作者の思いがあるのでは」
という感想をもらしていて、ああなるほど、それはあるな、という気も。
見てない人にはいまいち何をいっているかわかりにくい説明でしょうけど、
ハッピーエンドまではいかないが、結末は多少希望を持たせた終らせ方になっているんですね。
いろいろ葛藤しながらもシンプルに、生きることをとらえたとき
プロセスがどうあれ、結果的には最適な選択肢をとれる社会であれたら、
というのがメッセージのひとつだとしたら、それはそれで納得。

正直後味がいい演劇ではないので、誰にもおすすめできるというものでは
ありません。が、クオリティは高い演劇といえるのではないかと思います。

今日のBGM
Ooo Baby
EXILE ATSUSHI

曲調とかEXILEとは全然違うはずなのに
でもEXIE臭がよくも悪くも抜けなくて。
個性があるのは結構なことだけど
やはり曲調にあわせたアプローチって言うのは
考えてほしい気も・・。







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テーマ : 演劇 - ジャンル : 学問・文化・芸術

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