オレたちバブル入校組

オレたちバブル入行組

タイトルに惹かれて手に取ったこの本、今話題沸騰中の直木賞受賞作
「下町ロケット」の作家池井戸潤氏の作品です。

バブル入社時の本当にバブリーな面接やら拘束(懐かしい)やらが
描かれている最初ののんびりムードとは一転、主人公はいきなり
億単位の未回収案件をつかまされるところから、この小説の
醍醐味が一気にまして行きます。

ゆるゆるな入社からいきなりこんなはずではなかった、という
とほほな体験談に突入、と思いきや、持ち前の負けん気と
才気とで一気に社内のあらゆる悪徳勢力にたちむかってゆく
主人公の勢いには、世のサラリーマンはみな前のめりで
感情移入をしていくはずです。

リアルではあるのだけど、サラリーマン社会の現実とししては
そう問屋はおろさない、という部分もありありです。
でも小説くらい痛切な思いをしたい、という輩はたくさんいると
思うの。リアルを追求すると痛快さは減ると思うのよ。
そういう意味ではリアルさもありつつも、現実にはありえない
主人公の快進撃具合が絶妙なバランスで成り立っている小説
ともいえそうです。

バブル入社者でなくても十分楽しめますけど
やはりバブル入社のほうが小説の行間から漂う
バブル当時の浮かれた雰囲気、そこから一気に落ちていく
現実の厳しさとのギャップを、肌感覚で感じているわけなので
他の世代以上に楽しめるかもです。

今日のBGM
ナマイキ(愛・へ・へ・へ・バージョン)
SPPED



スポンサーサイト

テーマ : 書評 - ジャンル : 本・雑誌

コメント
コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する