For The Boys

for the boys

サントラだけは持っていたけど肝心の映画は見たことがなかった
この映画。
先日はじめてみました。
ベットミドラーの実力を隅から隅まで堪能できる映画です。

映画の内容はといえば、第二次世界大戦からベトナム戦争にかけて
慰問やテレビで芸能界をひっぱってきた女性シンガー(ミドラー)と
男性芸人(ジェームスカーン)の2人の芸人としてのサクセスストーリーと
その裏で戦争によって家族を失い、戦争が絡む言論統制などが渦巻き
主人公2人は戸惑いながらも
客の前では、あくまで陽気に、ときに下品に丁々発止の芸を繰り広げ
客を大満足させていきます。
その芸の見事さと裏にある憎しみや悲しみのギャップこそがこの映画の
見所。

憎しみと書きましたが、憎しみはどちらかというとミドラー→カーンの
一方的な流れで描かれています。
カーンは最初の出会いでこそ、ミドラーに悪態をつくものの
終始ミドラーのすごさを認め、ミドラーをたてています。

一方的に憎まれているカーンも、いろんな戦争の悲劇や言論統制にも心を痛め、
いためつつも、大勢に逆らうことができず
したがって生きている様子がよくわかるがため、最初はこのミドラーの
カーンに対する感情の意味合いがよくわからなかったのですが
ミドラーのこのカーンに対する怒りは本当に彼個人に対する怒りではなく
国家に対する怒りなのですね。
うまい言葉でつって人を戦争にかりたて、ほめそさえるような甘い言葉や褒章は
くれるけど、本当に大切なものはどんどん自分の手から奪い取っていく国家への怒り。
その伏線を見抜けるとこの映画の見所はさらに増えるといえましょう。

またこの映画内では戦争の当事者達の戦争に対する捕らえ方の複雑さを描いているのも
見所。
ベトナム戦争の戦地で軍隊の指揮をしながらも
こんなに美しい国を壊していくなんて、と嘆く息子にミドラーはかける言葉を
失います。
闘いながら精神が来るっていく兵士の様子、狂いながらも本来は敵である
ベトナム人の子ども達と遊ぶ兵士、
嘆きながらもいざ爆撃戦となった際には攻撃の手はゆるめず突進あるのみ
という荒れた戦地でミドラーが歌うIN MY LIFE は本当に心にしみます。

ミドラーの芸を楽しむだけでも相当に堪能できる映画。
もう20年も前の映画だけど見るべし!な作品です。

今日のBGM
In My Life
Bette Midler
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テーマ : 洋画 - ジャンル : 映画

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