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落日燃ゆ

落日燃ゆ

私にとっては、名前すら知らなかった広田弘毅氏の生涯を描いた小説。
2年前ドラマ化されたようですが、私はそのドラマを見ていなかったことも
あり、結構なボリュームのこの小説は、知らなかったこと、意外なことが
盛りだくさん。歴史というのは本当にあざなえる縄のようです。

この小説は誤解をおそれずにいえば、主人公の広田氏擁護の線がくっきり
出ていますが、違った見方で彼を見ていた人間もいたはずで(だからこそ
裁判も絞首刑に至ったはずで)真実を見出すことは本当に難しいものです。

ただ、おそらく戦争やらテロやらがとりざたされたとき、だれか一人の
悪者の下、みな一丸となって不幸な道に下りきる、というような
ストーリーを描きがちだけど、人間ってそんな単純なものではない
だからこそ、すばらしくもでき、難しくもできるのではないか、と
思います。

今日本の未曾有の事態に対する政府や東京電力の経営陣に批判がある一方で
鋭意努力している人たちへの賞賛もちゃんと取り上げられていることに
私は安堵の念を覚えます。
批判だけだったり賞賛だけだったり、ワンサイドな評価だけが一番おそろしい
事態な気がするからです。

でも政治だけは(今に限らず)総理大臣をいかにひきずりおろすかという
議論しかされていなのはこわい気がします。
今のあの体たらくじゃ、そんなの無理だ、とかなんとか言う声もあるかもですが
誰がやっても生じる混乱、だとか考慮不足だとかに対して
批判するのではなく、支援、フォローする、という役回りを演じる人が
もっと増えてくれたなら、と思わずにいられません。

この小説の広田氏にしても、そういう人物がもっといたならば、
彼のがんばりは実を結んだはずだし、あそこまでの悲惨な状態を生み出さずに
すんだ気がします。
先人が残してくれた歴史から学ぶべきものはまだまだ多くある、ということを
この小説は教えてくれます。

今日のBGM
Don't Wanna Lie
B'Z
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テーマ : 読んだ本。 - ジャンル : 本・雑誌

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