スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

国民の映画

三谷幸喜氏最新作の「国民の映画」を先週横浜まで見に行ってきました。
三谷氏の演劇はチケット争奪戦が激しくて、今までも何度も申し込んで
都度落選。
今回もまずまあ当たらなかろう、と思っていたら案外あっさり当選。
横浜だったからかしら?

当選してうれしかったのだけど
正直不安もありました。とにかく三谷氏の作品という「だけ」で
作品内容もよくわからないままチケットを購入してしまったんで
後からテーマが「ナチ」ということを知り、ちょっとしんどいなあ、と
後ずさりな気持ちが正直芽生えました。

だって三谷氏のこだわりはあくまで「笑い」
ふざけてもよいテーマといけないテーマってのが世の中には
あるわけで、あきらかにナチは後者のテーマだと思うわけですよ。
かといってまじめな仕上がりになっていても気が重い。

しかしその不安は見事にかき消されました。
ちゃんと後味悪くない形で笑え
しかも声高に戦争反対を叫ぶような薄っぺらい仕上がりではなく
狂気の中にあって、人としての良心を貫く難しさ、
芸術を作り出すということの意味合い
をちゃんと説教くさくなく訴えかけてくるのはさすがの一言。

この作品は演劇でなければなしえない作品で
テレビはいわずもがな、映画でもだめだろうな。
テレビでも映画でも三谷さんの才能は開花されているわけですが
彼はやはり「舞台」の人なのだ、ということも舞台をみてみてよく
わかりました。

感想を詳細に書くとネタばれになるので
この辺で終ることとしますが、
いいもの見た、という感じです。

この作品は地震前からすでに幕はあいていたわけで
こんな地震がおきるなんて
いろんなものの価値を1から見直すことになるなんて
三谷さんは思いもよらなかったことと思いますが
エンターテイメントの意味合い
よかれと思っていた価値はそれが異常なものであった場合
あっけなく崩れ去るということ、
そしてそういう時代の流れにうかうかしていると
とりこまれ流されてしまうということ
今私たちがあらゆる局面でそれぞれ突きつけられている課題を
タイミングよく提示してくれている舞台だったかな、と思います。

今日のBGM
交響曲 第9番 ニ短調 作品125 「合唱つき」 から
ベートーベン
NHK交響楽団
東京オペラシンガーズ

年末といえば、の一曲ですが、この時期に聞く第九も
いいものです。力がつく感じ。
スポンサーサイト

テーマ : 演劇・劇団 - ジャンル : 学問・文化・芸術

コメント
コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。