1年の振り返り 読んだ本

今年はあまり読んだ本の感想をあげられませんでしたが、細々読んではいた訳で。
感想はあげられていませんがはまったのは藤沢周平さんの短編。
特に町人ものの風情たるや筆舌に尽くし難く、あの小説を読んだ後の余韻は他では絶対に味わえないものです。彼の作品は短編が多く中々感想をあげられないのですが短編を読み終わった暁には感想をアップします。

その他旅行の最中に読んでいるのは有吉佐和子さんの「開幕ベルは華やかに」
これまたさすがな構成で推理小説にして推理小説だけで終わらない人間模様がさすがです。

来年はどんな本との出会いが待っているのでしょうか

今日のBGM
Rock This Town
stray cats
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1年の振り返り 音楽

早いものでもう年の瀬です。
毎年今年は早かったなあ、とおもうけど今年は特に慌ただしく、濃い1年でした。
と、今年の振り返りをする前にまず音楽の振り返りから。

今年はなんといってもヒューイさんにつきまする。その前はそれどころじゃなくコンサートなんてろくにいけてなかったですが
ヒューイさんのコンサートで音楽の楽しみに再び目覚めた感じ。

ヒューイさんのコンサートは素晴らしかったけど他はいまひとつ盛り上がりに欠ける
感じだったかな。
来年はもっといろいろ音楽を楽しみたいなあと思います。

恩師の死

一定の教育を受けることを許されている幸せな環境に生まれた私たちは
(それが幸せである、ということを私たちは忘れがちですけどね。マララ
 さんのスピーチを聞くと、教育というものの可能性と、教育を
 享受でき提供できる幸せを感じないわけにはいきません)
学校を中心に私たちはいろんな先生に、出会い、学んでいきます。

いろんな先生からいろいろな教えを乞いましたが
私の中で唯一無二、というか人生において強烈な足跡を残したのは
音楽を本格的に学んでいたころのピアノの師匠。
叔母の担当教授でもあった、彼女はもうそれはそれは強烈な人でした。

とにかく怖い。
ピアノの鍵盤の上に指をおいた瞬間からだめだしをされますし
譜面に書いてある注意書きを見逃そうものなら、「いったいなんのために
この注意書きは書いてあるんですか。なんのための譜面なの」
とはじかれます。

文字面にするだけではあのおそろしさはなかなか言い表せません。
彼女に本格レッスンをうけはじめたのは、9歳の時。
先生の門下のお弟子さんが教える、先生からすると孫弟子
が勢ぞろいして演奏をお披露目する会があったのですが
そこで私が弾いたカバレフスキーを先生がえらく気に入ってくださって
「この子にはちゃんとレッスンをうけさせなさい」という話になって
先生のレッスンが開始されたわけなんですが、子供だからって容赦ない。
もうレッスンが終わると疲労困憊。レッスンについてきてくれていた
叔母と母も疲労困憊。子供のころはレッスンの後で飲ませてもらう
レモンスカッシュを楽しみになんとかレッスンにくらいついたものでした。
しかしそこまでへとへとになりながらも、やめようとは思わなかったのは
今思うと不思議です。


ピアノであまりほめられることはなかったけど
先生は私のお洋服はよくほめてくださいました。
「今日のその組み合わせはかわいいわね。」
「そのアクセサリは素敵ね。そのお洋服にあうわ」
そういう褒め言葉の後必ず先生はおっしゃったものです
「美意識が高くないと音楽を奏でるのは無理よ。だから
 何を身に着けるか、は常に大事にしないとだめよ」

そうおっしゃる先生も確かにいつもおしゃれ。
そしてレッスンのお部屋も整然とされていただけでなく
毎日お香がたかれていて、お部屋の中はなんともいい香り。
私がお香好きになったのは先生の影響です。

幼少のころから相当いろんなことを教えていただいた、というのに
結局私は音楽の世界に進むことをあきらめました。
音楽はとてもとても好きで、大学で学ぶことにもものすごく魅力は
感じたのだけど、仕事にしていくイメージがどうしてもわかなかったのが
あきらめた理由です。
先生にその旨を申し出た時先生は「そう決めたのならしょうがない」
とすっぱりおっしゃいました。
「たとえ大学にいかなくてもピアノは続けなさい。あなたの人生の助けになるから。
必ず」

まあピアノはそうそう続けられていないわけですが
あの厳しいレッスンのおかげで、ちょっとやそっとのことでへこたれなくなった
気がします。上司に怒られても、怒られることに耐性がついてるもんで
「ま、またやり直せばいいわ」と開き直ることもできましたし、
また、どういう音楽を作りたいか、そのためにどう練習するか
練習の過程で試行錯誤しながらイメージに近づけるという訓練が
今の社会人人生におおいに役立っている、と思います。

と長々思い出をかいたのも
先生がお亡くなりになった、という訃報を聞いたから。
もう90はゆうにこえていらっしゃいましたが
80を超えたころ?からおひとりくらしで
元気に現役を続けていらしてました。
この秋に病を患ってなんと10日で自宅で
息を引き取られた、とのことでした。
介護状態になることもなく最後まで毅然と生きぬいて
すぱっとこの世に別れを告げるとはいかにも先生らしいです。

お歳もお歳、なのに
なんだか先生はいつまでもご存命なような気がしてしまってました。
結局ピアノをやめてから先生と直接お会いすることは
かなわず、亡くなった叔母を通じた先生のお話と
年賀状のやりとりだけで終わっていたのは悔やまれます。

先生に教えていただいたことをちゃんとこれからの人生に
還元していきながら、先生のご冥福をお祈りしようと思います。


今日のBGM
ショパン 別れのワルツ
ダンタイソン

先生との最後のレッスンで弾いた曲です。
なんでこの曲が最後になったのか。
偶然ではあるのだが最後にふさわしい曲だったかな。


テーマ : 音楽のある生活 - ジャンル : 音楽