流星ワゴン

流星ワゴン

7月大歌舞伎での市川中車の好演を見たその日、たまたま再放送していたこのドラマの初回を視聴。
あっという間にひきこまれ、2回目以降もその日のうちに見てしまいました。

このドラマも香川照之なしでは、ありえないドラマ、ですが、配役が絶妙です。
また映像も実に美しい。
私は原作を読まずドラマから入ったわけですが、これを映画、ではなく
ドラマで作ろう、しかもこの配役で、と考えられること自体、制作陣の底力が
感じられます。

それにしても香川さん、歌舞伎にもコンスタントに出て、こういったドラマや映画も
ばりばり出て、いったいいつ休んでいるのやら。
歌舞伎と他ドラマ、映画とかけもちするだけでも相当大変なはずなのに
幼いころから歌舞伎をしていたわけではなく、40過ぎてからの歌舞伎出演なんて
常人にはできない、凄技です。
彼が出演してくれていたら、絶対、それなりの作品だ、と確信できるだけに
今の活躍ぶりは、ファンとしてはありがたい限りですが、体力的には無理が
効かなくなる年代でしょうから、お体には気を付けていただきたいなあと思います。

今日のBGM
Girls of summer
Aerosmith
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麗子の足

いまさらなご挨拶ですがあけましておめでとうございます.
今年もよろしくお願いいたします。

さて新年1回目は久世光彦演出の「麗子の足」です
一時、毎年お正月に向田邦子さんの小説や短編を
モチーフにした久世さんのドラマが放送されていましたよね。
これもそのひとつです。

リアルタイムで放送されていた時には、向田さんの脚本というわけでなし
と、あまり注目してなかったんですが、今見返してみるとすごい作品です。
最近はあまり顔を見ない、田中裕子の迫真の演技、森繁の独特の余白
加藤治子の唯一無二の華。

ストーリーも
主役の、・・・なんというか奇妙奇天烈な言動に、
まったくもって共感はできないのだけれど、
でも心の奥底にドラマの残像と余情がずきずきと残る
テレビドラマだけど映画的な余情を残す作品でした。

作品の出来とは直接関係ない感想とすれば。
今この昭和10年代を見ると、なんだか大河ドラマをみているような
仰々しさを感じます。
でもこのドラマがリアルタイムで放送されていた
時には、この手の昭和初期のドラマは
ほんのちょっと昔、な感覚で見ていた記憶があります。

ドラマ中ではみなごくごく普通に家庭内で振袖を着つけていますが
今のご家庭で自分の家で振袖を着つけることができる家など限られている
気がしますが、普段着に着物を着る、ことは私の曾祖母世代にはごくごく普通のことで
振袖は単なる「晴れ着」に過ぎず、着付けなど別にどうということもないものなわけです。
人生折り返し地点にきてみると、おのずと歴史の生き証人になってしまうのだなあという
ことをふとドラマをみていて感じてしまった2017の年明けでした

今日のBGM
はじめてのチュウ
Luv and Soul

紅白歌合戦

この大晦日は久々どこにも出かけず実家におりまして、これまた久々紅白歌合戦なんぞを鑑賞してしまいました。

最初から最後まで見切ったのはこどもの頃以来。久々だったこともあり私には面白かったですけど世間評はかんばしくないみたいですね。

まあももクロが落ちたかと思いきや、おそらくどこの層からも知名度が低い不思議な演歌歌手が出てきたり、ラインナップが中途半端だった、のかもしれません。

でもねえ、もうみんなが楽しめる歌番組、というのは言うは易くでほんとに難しいんだと思います。CDの売り上げだけで、売れる売れないが決まる時代ではなく、ダウンロードの数や、ネットでどれだけ話題をさらうか、もメジャー度を測る指標になっているし、一方で昔ながらのテレビの歌番組だけが音楽との接点、という世代も人々も実に多い。
さらに「カラオケで歌い継がれているかどうか」も楽曲と世の中への浸透度をはかる一要素にも、なっており、何をもってこの一年したしまれた、と判断するのかほんと難しい世の中かと。

という中でマンネリと言われようがなんだろうが番組を続けていることに意義がある、のかも。

昨年はあちこちできなくさい事件も多かった一年でした。マンネリだろうがなんだろうが家でボヤーッと歌番組を見つつ一年を振り返れる平和がある、こおに感謝した年末でした。

今日のBGM
ギンギラギンにさりげなく
近藤真彦
もちろんデビューしたての頃はただの少年だった
はずだけど
トリの彼の歌を聴きながら
意外とうまいじゃん、なんて思って
しまった自分にビックリ。

岩谷時子の世界

7年前に放映されていた番組の再放送。
なんとはなしに録画していたのですが
品があるのに、刺激があり
ストーリーがあるのに旋律をじゃましない
素敵な歌詞の数々に引き込まれること1時間半

実は私生前の岩谷さんにお目にかかったことがあるのです。
母の知り合いのクリスマスパーティーに岩谷さんもいらしていたんですね。
私はまだ中学か高校生のころで、ご挨拶くらいしかしなかったんですが
とにかくすごく地味なたたずまいの方で、芸能界の方といえば
派手で自己主張が強い、という印象が強かった(で、実際その
パーティーに来ていた他の芸能界の方はみなさんとっても濃かった・・・)
のでまさか芸能界の方だとご挨拶した時には気が付かなかったくらいです。

番組中のインタビューもお会いした時と同じで
実に静かで地味で、語り口もやわらか。
しかしよくよく聞くときっぱり自分の好き嫌いをおっしゃられていて
それは彼女の詞の世界とびっくりするくらい一致していました。

私は外国語曲を日本語で歌うのって実はあまり好きじゃない。
普通にその外国語で歌えばいいじゃないって思うたちです。
しかし彼女の作詞した愛の讃歌をあらためて聞いてびっくり!
えっと。。。もともとの詞と全然違う・・・

これには意味があって、もともとの詞を訳詩しただけでは
越路さんに合わない、と岩谷さんは考えられ
エッセンスで越路さんに踏襲したい部分だけ残して
詞を変えてしまったそうなのです。

原文の詞を書いた作者からすれば、それって
どうなのよ、と言いたくなるところでしょうが
なるほど、日本語に書き直すというのはそういう
別の価値づけをするという意味合いもあるのかもね、
と合点がいきました。
もちろんそれをするのは深い解釈力と
何より詞を醸し出す力と両方がある人じゃなきゃできない技だけど。

私は存じ上げなかったのですが越路さんがお亡くなりになった後
ミュージカルで訳詩にかかわっていらしたそうですね。
実際若手の女優や男優の頼みも快く引き受け、舞台をよくするために
リハーサルの場にも立ち会ってその場で詞をなおされていたそうで
詞の世界だけでなく舞台をつくる、ことを知っていたからこその
唯一無二のお仕事ぶりだったのだろうな。

彼女が作った詞はあまりに数が多すぎて私の知らない曲も
まだまだたくさん。
この番組をきっかけにちょっとずつ味わい始めてみようかな
と思います。私同様あまり知らなかった、というそこのあなた
一緒に岩谷時子デビューしてみませんか?

孤独のグルメ

何をいまさらな感もありますが、やっと、こちらの番組をケーブルTVで見ることができました。
ちなみに見たのは汁なし担担麺の回。

いや取り上げていたお店自体がおいしそうなのはもちろんなのですが
松重豊さんの、ああわかる!なせりふと
語り口と
せりふにあった表情と。

ほぼ独白のこのドラマ、せりふにあった表情を作るのは(しかも食べながら)
大変だと思うんですがまったくその苦労を視聴者側に悟らせない
演技力と演出力、に脱帽。

今まで見ることができなかったことをひたすら後悔、です

今日のBGM
Hard Times
Eric Clapton