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麗子の足

いまさらなご挨拶ですがあけましておめでとうございます.
今年もよろしくお願いいたします。

さて新年1回目は久世光彦演出の「麗子の足」です
一時、毎年お正月に向田邦子さんの小説や短編を
モチーフにした久世さんのドラマが放送されていましたよね。
これもそのひとつです。

リアルタイムで放送されていた時には、向田さんの脚本というわけでなし
と、あまり注目してなかったんですが、今見返してみるとすごい作品です。
最近はあまり顔を見ない、田中裕子の迫真の演技、森繁の独特の余白
加藤治子の唯一無二の華。

ストーリーも
主役の、・・・なんというか奇妙奇天烈な言動に、
まったくもって共感はできないのだけれど、
でも心の奥底にドラマの残像と余情がずきずきと残る
テレビドラマだけど映画的な余情を残す作品でした。

作品の出来とは直接関係ない感想とすれば。
今この昭和10年代を見ると、なんだか大河ドラマをみているような
仰々しさを感じます。
でもこのドラマがリアルタイムで放送されていた
時には、この手の昭和初期のドラマは
ほんのちょっと昔、な感覚で見ていた記憶があります。

ドラマ中ではみなごくごく普通に家庭内で振袖を着つけていますが
今のご家庭で自分の家で振袖を着つけることができる家など限られている
気がしますが、普段着に着物を着る、ことは私の曾祖母世代にはごくごく普通のことで
振袖は単なる「晴れ着」に過ぎず、着付けなど別にどうということもないものなわけです。
人生折り返し地点にきてみると、おのずと歴史の生き証人になってしまうのだなあという
ことをふとドラマをみていて感じてしまった2017の年明けでした

今日のBGM
はじめてのチュウ
Luv and Soul
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紅白歌合戦

この大晦日は久々どこにも出かけず実家におりまして、これまた久々紅白歌合戦なんぞを鑑賞してしまいました。

最初から最後まで見切ったのはこどもの頃以来。久々だったこともあり私には面白かったですけど世間評はかんばしくないみたいですね。

まあももクロが落ちたかと思いきや、おそらくどこの層からも知名度が低い不思議な演歌歌手が出てきたり、ラインナップが中途半端だった、のかもしれません。

でもねえ、もうみんなが楽しめる歌番組、というのは言うは易くでほんとに難しいんだと思います。CDの売り上げだけで、売れる売れないが決まる時代ではなく、ダウンロードの数や、ネットでどれだけ話題をさらうか、もメジャー度を測る指標になっているし、一方で昔ながらのテレビの歌番組だけが音楽との接点、という世代も人々も実に多い。
さらに「カラオケで歌い継がれているかどうか」も楽曲と世の中への浸透度をはかる一要素にも、なっており、何をもってこの一年したしまれた、と判断するのかほんと難しい世の中かと。

という中でマンネリと言われようがなんだろうが番組を続けていることに意義がある、のかも。

昨年はあちこちできなくさい事件も多かった一年でした。マンネリだろうがなんだろうが家でボヤーッと歌番組を見つつ一年を振り返れる平和がある、こおに感謝した年末でした。

今日のBGM
ギンギラギンにさりげなく
近藤真彦
もちろんデビューしたての頃はただの少年だった
はずだけど
トリの彼の歌を聴きながら
意外とうまいじゃん、なんて思って
しまった自分にビックリ。

岩谷時子の世界

7年前に放映されていた番組の再放送。
なんとはなしに録画していたのですが
品があるのに、刺激があり
ストーリーがあるのに旋律をじゃましない
素敵な歌詞の数々に引き込まれること1時間半

実は私生前の岩谷さんにお目にかかったことがあるのです。
母の知り合いのクリスマスパーティーに岩谷さんもいらしていたんですね。
私はまだ中学か高校生のころで、ご挨拶くらいしかしなかったんですが
とにかくすごく地味なたたずまいの方で、芸能界の方といえば
派手で自己主張が強い、という印象が強かった(で、実際その
パーティーに来ていた他の芸能界の方はみなさんとっても濃かった・・・)
のでまさか芸能界の方だとご挨拶した時には気が付かなかったくらいです。

番組中のインタビューもお会いした時と同じで
実に静かで地味で、語り口もやわらか。
しかしよくよく聞くときっぱり自分の好き嫌いをおっしゃられていて
それは彼女の詞の世界とびっくりするくらい一致していました。

私は外国語曲を日本語で歌うのって実はあまり好きじゃない。
普通にその外国語で歌えばいいじゃないって思うたちです。
しかし彼女の作詞した愛の讃歌をあらためて聞いてびっくり!
えっと。。。もともとの詞と全然違う・・・

これには意味があって、もともとの詞を訳詩しただけでは
越路さんに合わない、と岩谷さんは考えられ
エッセンスで越路さんに踏襲したい部分だけ残して
詞を変えてしまったそうなのです。

原文の詞を書いた作者からすれば、それって
どうなのよ、と言いたくなるところでしょうが
なるほど、日本語に書き直すというのはそういう
別の価値づけをするという意味合いもあるのかもね、
と合点がいきました。
もちろんそれをするのは深い解釈力と
何より詞を醸し出す力と両方がある人じゃなきゃできない技だけど。

私は存じ上げなかったのですが越路さんがお亡くなりになった後
ミュージカルで訳詩にかかわっていらしたそうですね。
実際若手の女優や男優の頼みも快く引き受け、舞台をよくするために
リハーサルの場にも立ち会ってその場で詞をなおされていたそうで
詞の世界だけでなく舞台をつくる、ことを知っていたからこその
唯一無二のお仕事ぶりだったのだろうな。

彼女が作った詞はあまりに数が多すぎて私の知らない曲も
まだまだたくさん。
この番組をきっかけにちょっとずつ味わい始めてみようかな
と思います。私同様あまり知らなかった、というそこのあなた
一緒に岩谷時子デビューしてみませんか?

孤独のグルメ

何をいまさらな感もありますが、やっと、こちらの番組をケーブルTVで見ることができました。
ちなみに見たのは汁なし担担麺の回。

いや取り上げていたお店自体がおいしそうなのはもちろんなのですが
松重豊さんの、ああわかる!なせりふと
語り口と
せりふにあった表情と。

ほぼ独白のこのドラマ、せりふにあった表情を作るのは(しかも食べながら)
大変だと思うんですがまったくその苦労を視聴者側に悟らせない
演技力と演出力、に脱帽。

今まで見ることができなかったことをひたすら後悔、です

今日のBGM
Hard Times
Eric Clapton


オリエント急行殺人事件

TVは最近、めぼしい番組を録画してみる形が主流になっており
放送時間にチャンネルをあわせるということが少なくなってきているのですが
この番組ばっかりは放送時間にTVの電源を入れ、リアルタイムで堪能しました。
そう、三谷幸喜さんがこのたびあのアガサクリスティのオリエンタル急行を原作に
日本の昭和初期を背景に脚本化したオリエント急行殺人事件。

見はじめてなんだかな、だったら、これまで取りためていて見られていない録画DVDを
見ようと思いながら見ていたのですが、まんまと2夜連続リアルタイムで視聴してしまいました。

正直野村萬斎の演技が最初はあまりに仰々しくて気になっちゃったのですが
最後のほうは「そんなもん」と受け入れちゃっている自分にちょっとびっくり。
仰々しくやるなら徹底的に、ふりきれるくらいにやっちゃったほうがいいのかもね。

みなそれぞれなかなかな演技でしたが、草笛光子さん、堂々の貫録ですごかったな
また意外によかったのは青木さやかさん。
なるほどこういう役はありだなと思いました。

殺人の経緯だけでなく殺人の背景の中で描かれる登場人物の
キャラクターがなんとも魅力的。三谷さんの力量を感じました。

最近の三谷さんの脚本は私には「やりすぎ」が感じられる
ことも多かったのですが清須会議とこのオリエント急行殺人事件は
適度な作りこみで純粋に楽しむことができました。

今日のBGM
Let's Groove
Earth wind Fire








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