嘘八百

嘘八百
年末に予告編をみて、おっと思って観に行ってみました。

中井貴一に佐々木蔵之介ってこの2人だけで、妙なことにはなるまいと
思いましたが、やはり予定調和的に面白かったです。
2人がうまいのは当然として、脇のお笑いの人たちがうまい。
塚地がうまいのはもともと定評あるし、友近もうまくて当然、ですが
アホの坂田さんが絶妙。

面白いのになんかいまいちヒットしてないみたい。
映画館もすいてたし。
いまや映画公開するとTV番組行脚したり、
なりふり構わずプロモーションしまくるんですが
そういうこともなさそうだったし
宣伝の差じゃないかなあという気がしました。
映画としては悪くないんじゃないかと。
うーん、って考えていくとプロモーションって
やっぱりばかにならないってことなんですかね。

今日のBGM
Crusin
Gwyneth Paltrow & Huey Lewis
この曲も映画の中の一曲です
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オリエント急行殺人事件

オリエント急行殺人事件

アガサクリスティのミステリーはなんか、ちょっと歌舞伎っぽい。
〇〇実はのちの〇〇
というのは歌舞伎の定番ですが、アガサクリスティのミステリーもそこに通じます。

つまりはちょいと現実離れしてまして、ミステリーとしては私さほど好きじゃない、
のですが、現実離れしてるからこそ、映画映えし、楽しめる世界になってるな、と。

突っ込みどころは、なきにしも、ですが
演者は安定してますし、見て損はしないです

今日のBGM
Aloha Oe

冬にハワイアンを聞くとちょっとやっぱり
奇妙な気持ちになりますね。。





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グラントリノ

グラントリノ

もうかれこれ10年前の映画になるんですね。この出演をもって俳優引退、を言明した映画なのに
(実際は4年あと、監督兼、ではないですが、人生の特等席に出演しています)
アカデミーを受賞した、ミリオンダラーベイビーよりは、マイナーかしら?
少なくとも私は、これを見るまで記憶の外にあった映画でした。

しかしながらこれはすごい。戦争が終わってもなお残す、残酷な傷跡、暴力の連鎖の問題
移民の問題、貧困の問題、ジェンダーの問題、すべてがばらばらではなく、連鎖して市井の人々の中に
溶け込んで存在していくということが、主人公ウォルト、隣人のタオとスーにより
明らかになっていきます。

考えるんだ、と自分にタオに諭し、友人の床屋で髪を整え、ひげをそり、あつらえたスーツを
つくり、ウォルトは決着をつけにいきます。
決着のつけ方、はかっこいい、と称する人は多かろうと思いますが、正しくはない、愚かなやり方です。
でもこの決着のつけ方から、これまで3人がつむいできた生活に垣間見えていた問題がぐっと明らかに
なって映画は終わります。

なお、この映画の前に「不適切な表現が多くあります」という、「よくある」お断りが出てきます。
まあたいていこのお断りって、放送禁止用語がちらっとせりふの中にあるとかそのレベルなんですけど
この映画はまあ、差別用語、きたないスラングがてんこもり、です。
でもこの用語を使わないと、主人公が決してわかりやすくかっこいい人間というわけではない
ことが伝わらないし、また実際この手の言葉の応酬が、臆面もなくされていることは伝えられないわけで。
言葉を使うことの必然性、についても考えることができる映画です。

今日のBGM
Path Of The Right Love
Gloria Estefan

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くるみ割り人形 ロイヤルバレエ団

もうお正月もあけて1か月たたんとしている中で、くるみ割り人形?と思われる節も多かろう。
ごもっともではありますが、映画館で上映していたんですね。
映画なのに休憩あり、の3時間超の上演。
バレエだけでなく、演出監督や、指揮者へのインタビュー、
さらに実質プリマ、な金平糖のペアのレッスンの様子など盛りだくさん。

音楽などは映画館の大音声で聴くわけですから迫力満点。
またバレエも変な席で見るよりはよほどの迫力。
十分楽しめましたが、映画館で見て、ああ生で見る大事さってこれだねと
つくづく感じいりました。

まず、日本の場合は、なのかもですが
拍手ができない。拍手は演者に向けてされるもので
演者をたたえるためのものなんだけど
あれって聴衆のためのものでもあるのね。

いいもの見ると、拍手したくなるのです。
バレエも、オケも時にそうですけど、演奏が終わって
聴衆もそれまでぐっとためていた自分の感動を拍手によって
開放したいんですよね。映画だとそれができない。(日本だと)
これは意外とストレスフル。

そして、「どんなにカメラの技術があがっても絶対に人の眼の機能には
かなわない、と聞いたことがあります。映画だとどうしてもカメラワークで決められた
ところしか見られない。生の場合は、当たり前だけど自分が見たい角度で見ることができます。
全体を見たいなら全体を見るし、とある演者だけみたいならそこをクローズアップできる。
また一か所をクローズアップしつつも、他も見ていないわけではない、という複眼的な
見方もできる。
でも映画だと、あくまでその監督が決めたカメラワークに左右されちゃいます。
ああ、今は群舞も見たいのにと思ってももちろん無理な注文というものです。

という難はあるにしても、さすがのロイヤルバレエ団。
隅から隅までさすがの造り。過去くるみ割り、をウィーンのオペラ座で見たことがあり、
それももちろん悪くはなかったのだけど、いやあ、やっぱロイヤルバレエ団のほうが
何倍も上だわな、ということを思い知らされました。
ウィーンはなまで見てたんだけどね。ウィーンだって決して悪くはないはずなのよ。
でもね、全然違う。なぜ、とかどこ、とは素人の私には説明できない、のだけどね。

くるみ割り人形に限らず
ロイヤルバレエ団はちょいちょい公演を映画化してるみたいですね。
これからもものによっては見てみたいなと思いました。
バレエ好きにはお勧めです。







通し狂言 世界花小栗判官

小栗判官

もうすっかりおとそ気分もぬけた感じですが皆様、あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。

今年は実家で姪っ子1号2号とどっぷり過ごした年末年始でございました。
孫気分で眼に入れてもいたくない、なんて表現がぴったりくるかわいさ(おばばか)ですが
ずっと一緒にいると体力の消耗たるやすさまじい。
あとまあ、ずっと家にいるのも体もなまるというもの。

ということで、歌舞伎にいってまいりました。
菊五郎菊之助がでている小栗代官@国立劇場です。

菊之助さんは私の中でははずれのない絶対な役者さん。
ほかの役者陣も層があつく、菊五郎さん一座は安定感抜群。
物語も実に歌舞伎らしく、笑いあり涙あり、いい意味で奇想天外。
春夏秋冬を華やかに表現されたセットも美しく、堪能しました。

唯一不満は舞かなあ。
菊之助さんの舞はほんと超絶技巧だと思うのですが、
あまり舞を堪能する場面がなかったのがなんともじれったく。
むろん通し狂言であり、かつ、菊之助さんが女形ではなく、判官を演じただけに
しょうがないことで、わかっていたこと。
単なる私のしょうもない、ないものねだりの感想です。

国立劇場は花道がちと短いのがたまにきず、ですが、見やすいし
歌舞伎座よりも安いし、上演終了後新宿、渋谷、東京駅に向かうバスが
劇場前から出ていて帰りも楽々。あとお弁当も安くておいしい。
演目に対する満足度をさらにおしあげる劇場力たるや、さすがでございます。

今日のBGM
The Coffee Song
Eydie Gormé
こちらの楽曲も文句なしのかっこよさです。
冬に聴くボサノバもなかなかです。

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