その日の前に

その日の前に

その日とは何かを、説明してしまうとこの小説のネタばれ、になるのですが
その日を突然に、あるいは覚悟のうえで、迎えた人たちが家族と、友人と
あるいは久々に再開する昔の仲間と紡ぎだす短編集です。

あとがきを読むと、最初は読み切り、の短編だったものをモチーフに少しずつ広がって
気が付けば短編同士、不思議な縁でつながっていることが明らかになっていきます。
都会の中で、つながりなんてなさそうで、実はこの小説のように知らぬうちにつながって
縁(えにし)をつむいでいるものなのかもしれないですね。

悲しい結末を描いている物語が多いのに、なぜかあたたかい気持ちで包まれて
気持ち良い涙が流せるそんな重松さんらしい小説です

今日のBGM
Le monde tourne sans toi
Anne Sera

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イギリス土産その1

イギリス土産というと、なんなんでしょう。
ウォーカーズのビスケット?
スティルトン?
質の良いセーター、マフラー?

我ながら発想が昭和かしらね。今時なら
もっとおしゃれなものを発想するのかもわかりませんが
お土産探しの穴場だったのが交通博物館のミュージアムショップ。
かわいい文具や洋服、おもちゃがわんさか売ってます

で、博物館で買ったのは
ロンドン土産その1

姪っ子1号2号におそろいのTシャツ。
ロンドンの地図になっています。

イギリス土産その2

こちらは今私のうちの冷蔵庫に貼られております。
写真ではわかりにくいかもですが
こちら紙ではなくプラスティックのパネルのようになっていますが
郵便でも出せるみたい

ほかにも気の利いたおもちゃや絵本、雑貨がいっぱいあって
かなり目移りしました

とおすすめしておいてなんですが、交通博物館そのものには
足は踏み入れておりません。
がサイトで見た限りは交通博物館本体も相当面白そうでしたので
次回ロンドン嘆方の際には出向こうかなと思います

Silent Night
Mariah Carey
ハロウィン騒ぎが終われば街はあっという間に
クリスマス仕様になりますね










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深い河



いい小説とは、面白くも余韻が残る小説、なんじゃないか、と最近思います。
もちろん、面白いだけの小説も世には必要なのだけど、たまにはそれだけで終わらない本を読みたいじゃないですか。
この本はまさにそんな本の一冊です。

インドツアーに参加する面々の人生観を通じた死生観、さらに信仰に対する思いが、ばらばらのモチーフながら気がつけば、きってもきれないつながりとなりひとつの小説になっていく様に、ただただ読者はずるずるひかれてくわけですが、ストーリーを追いながら、この小説同様の繋がってるような繋がってないような、不思議な感覚に襲われます。

小説に出てくる登場人物は、自分とは似ても似つかぬ人物であるにもかかわらず、自分の中にある多面性を覗き見られたような奇妙な感覚に襲われます。小説終盤に出てくる「滑らかな口先だけの、ポンチのような味のする結婚式の青年」の詭弁性、ツアーに参加する人物たちの(あそこまで深くはないまでも)心の闇、ツアーの中では浮いており問題視されているが、おそらく日本人の大多数があてはまる三條夫婦の俗っぽさ。どれも心の中に澱のように溜まって、小説を読むに従ってずしんと響いていきます。

なお、この小説を10代、20代の頃の私が読んだならおそらくはモヤモヤとした気持ち悪さしか感じないと思います。結論があるわけでもなく、わかりやすくもなく、誰も幸せにも不幸にも(おそらくら大津でさえ、不幸ではない)ならない結末は受け入れがたいものと思います。
今ならだからこそ、考えも深まるし、小説内にもジワリジワリ触れられているように、難解なテーマほど、1つに決め切ることもできず複数の見方ができるものなのでは、という考えに頷け、また小説を読んだ先を読者に委ねられた小説のあり方に共感できるし、感謝できるのだと思います。

とはいえ。
私は旅行が好きで暇ができればどこに旅するか常に考えるたちですが、インドに行くことだけは恐ろしい。おそらくどこの国にもない深い感慨が得られることはよく理解しつつも、心も体もやわに生きてしまった私に、あの国はハードルが高すぎます。

今日のBGM
月の光(ドビュッシー)
Monique Haas




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大阪づくし 私の産声

大阪づくし 私の産声

山崎豊子さんの緻密・綿密な取材力については、知られるところですが
なぜそこまでこだわるのか、どこまでこだわるのかが本人の口からとことん語られています。
白い巨塔が書かれた直後の反響、反響があってもまだなお、調べ上げ蓄積したファクトに
基づいたプロットに忠実に、あの有名な医療判決の結論を書き上げたという、興味深い
エピソードも語られています。

緻密な取材は、彼女のまじめさと、興味をもったらとことん深掘るその好奇心という一言では
くくれない、こだわりともちと違う、適当な日本語が見つからない、独特の性質は、
一方で彼女自身をもってして、本筋と関係ないところに時間をかけすぎてはならない、
という自省をも促してはいるものの、彼女の小説の真髄を語るうえではかかせません。

手術をするにしても、心臓のオペをどうするか、という話は医学書を読めばわかる話。
この心臓オペをするのでも、その医師の性格によっても、手術の仕方、手術をしていくうえで
何を重要視していくか、が異なる。その性質の違いを書くためのファクトをとことん探っている
というエピソードを読むと、彼女の小説のぞっとするほどのリアリティのわけが、
くっきりと理解できます。ただ単に興味に駆られて取材をしているのではなく、
自分の思い描いているプロットを、真実に近づけていくために、つまり彼女の
小説というものはうまくて面白くて、そして読後に感銘を与えるものでなけれはならない、
という信念に基づくものなのだろうと、ひざを打ちました。

そしてこの本を読むまで知らなかったのだけど、山崎さんは井上靖さんの部下だったのね。
この2人が在籍していた当時の毎日新聞の文化欄を読んでみたかったな。

今日のBGM
ショパン: 夜想曲第21番, ハ短調, 「遺作」
Dan thai son

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美術館ランチ

大英博物館は、さほど考古学マニア、でなくても普通に館内を回っているだけでも
まあまあ2時間かかります、

で、オープン早々から入ったのにあっという間にお昼どきに。
博物館内にはいわゆるレストランもありますが私がGETしたのは1階で売っていたサラダ

大英博物館 ランチ

サラダだけだとなんかな、と思ったのでチップスも買っちゃいましたが
サラダだけでボリューミーだし
何より・・・おいしかったです

昔だtったイギリスの美術館・博物館で売られているランチが
おいしいだなんて、考えられないですよ。
でもね、ほんと相当においしかったです

ちょっと混んでたんであきらめたんですが、日本式でいう2階の片隅にあった
売店で売られていたピンチョスが相当おいしそうでした。
イギリス=まずいと決めつけては、ならなさそうです。

今日のBGM
ショパン ピアノ協奏曲第1番 ホ短調 OP11-2
Dang Thai son Jerzy Makaymuk sinforania Varsorvia

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